記事紹介

 昨年、あった記事です。

 ・安倍氏、新薬開発を成長分野に位置づけ

自民党安倍晋三総裁はフジテレビ番組で、経済成長戦略の一環として新薬開発などを成長分野に位置づける考えを示した。 持病の潰瘍性大腸炎を克服した体験に触れて「私が使った薬は、日本では認可が10年遅れている」と指摘。「行政上の問題点や 規制をしっかり緩和していく」と述べ、新薬承認の手続きや規制の抜本的な見直しに取り組む姿勢を強調した。


 ・創薬研究開発に大幅減税検討
「試験研究の金額を法人税額の20%を上限に差引き可能」とする制度を30%に引き上げるとともに、前年より研究開発費が増加する場合はさらに優遇処置を図るとしている。


 ・新薬開発へ9機関支援
厚生労働省20日人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用した新薬開発を支援するため対象の9機関を選定した。 各機関はiPS細胞から作った肝細胞などに新薬を試し、安全性の評価などを行う。1機関当たり2.5億円を上限に研究施設の整備に必要な事業費を補助する。

 ・がん拠点病院 見直しで初会合
「自分の がんに最適な治療はどこで受けられるのか、確かな情報を得られるようにすべきだ」と患者の訴え。また、がん治療を専門とする医師は「治療が難しいがんや患者の少ないがん は、一部の病院に集めるなど病院の役割 の整理が必要だ」などと指摘。 検討会は、拠点病院のばらつきをなくし、それぞれの患者に合った治療を受けられるよう、夏ごろをめどに新たな 指定の条件をまとめることにしています。

 ・幹細胞投与の‘治療’法規制へ厚労省
厚生労働省は、病気やけがで失った体の機能を幹細胞を使って補う再生医療の実用化を着実に進めるには、安全性を十分確保する必要があるとして、こうした幹細胞の投与を法律で規制することを決めました。

そんな中、こんなニュース。

 がんの患部に放射線重粒子線)を当て、 切らずに治療する「九州国際重粒子線がん治 療センター(サガハイマット)」が佐賀県鳥栖市に完成した。同様の施設は 千葉、兵庫、群馬の各県にもあり、国内で4カ所目となる。5月に開設し7月から患者を受け入れ治療を始めていく予定。

 重粒子線治療は、がん治療の3本柱の一つである放射線治療の一種です。一般的な放射線治療で使われているエックス線やガンマ線は、体を透過してしまうので、病巣の周りにある正常細胞 への影響を抑えるには多方向から分散して病巣へ当てる必要がある。このため、 体への照射範囲が広くなってしまう。 一方、重粒子線は体内の一定の深さで 線量がピークとなって止まるため、その ピークを病巣の位置に合わせることで、がん病巣だけをピンポイント照射できる。 放射線が当たる範囲を減らせるので、副作用の低減が図れ、治療期間も短縮できます。 重粒子線は、がん細胞を殺傷する能力が、エックス線の何倍もあり、これまでの放射線治療が苦手としていた腺がんや肉腫系の がんにも高い効果が得られます。 気になる治療費は約300万円と高額ですが、通院治療が可能な上、その高い治療効果でがん治療の可能性が広がります。

今や日本人の2人に1人はかかると言われる“がん”効果的ながん対策が
強く望まれます。

いずれにしても、首相が体験したように 健康が何より大切なのです。
これからの安倍首相の 経済だけでなく医療の分野においてもスピード感のある前進を期待したいものです。