3月8日 市立南中学校卒業証書授与式

 新しい世界へと旅立つ卒業生の姿は、何回立ち会っても良いものです。

万感の思いで語られた、贈る言葉、別れの言葉に、会場のほとんどの人は

涙、涙。勿論、わたしも涙で顔がぐしゃぐしゃでした。

 南中学は合唱に力を入れた教育で知られていて、聴きごたえのあるもの

でした。中でも「大地讃頌」という歌の詩は直球で胸に響くものでした。

  
  母なる大地のふところに  われら人の子の喜びはある

大地を愛せよ  大地に生きる人の子ら その立つ土に感謝せよ

平和な大地を  静かな大地を  大地をほめよ  たたえよ土を

恩寵のゆたかな大地  われら人の子の 大地をほめよ たたえよ 土を

母なる大地を  たたえよ ほめよ  たたえよ 土を

母なる大地を  ああ  たたえよ大地を  ああ


 この詩をかみしめると 大震災で奪われた多くの若い命を思います。

そして、まだ苦しい避難生活の人々を思います。揺れた大地を思います。

それでも私たち人間は 母なる大地にいだかれて生きています。

静かな大地であれ、と心から祈りながら・・・。


 卒業された皆さん、自分以外の人々の事を思いやる心を、これからも

育てつづけて、よき未来人となって下さい。